「生産性の改善が高所得国達成に必要」、ラガルドIMF専務理事
(6月25日 ニュー・ストレーツ・タイムズ)
国際通貨基金(IMF)のクリスティーヌ・ラガルド専務理事は24日、マラヤ大学における講演で、この先10年間でマレーシアが高所得国になるとの目標達成には生産性の改善が必要との見解を示した。
ラガルド氏はマレーシアの過去20年間の経済実績を評価しつつも、生産性が計画通りに改善しなかったことを指摘し、統治改善・汚職への取り組み、質の高い教育への投資、女性の労働力参加の強化ーーの3点を生産性改善の要素として取り上げた。
ラガルド氏によれば、低技能労働者には自動化は脅威となっている。質の高い教育を施すことで、仕事に見合った技術を労働者は習得できるという。
女性の労働力参加、および昇進の機会は近隣国より少ないが、進展はみられており、世界的な金融危機以降、女性の採用増加率は男性を上回っている。女性の閣僚への登用も望ましい動きだという。