ギグワーカーの58%がフルタイム労働=調査
シンクタンクの「ザ・センター」が行なったマレーシアのギグワーカー(ネットを通じて単発の仕事を請け負う労働者)に関する調査によると、約400人の調査対象のうち半数以上が収入をギグワークに頼っており、実質的にフルタイムであることが分かった。
同調査は昨年10月15日から11月16日にかけて実施。ギグワークの働き方については58%が「フルタイム」、19%が「兼業」、23%が「アルバイト」と答えた。またギグワークによる収入について51%が「大変重要」と回答。「重要」の24%と合わせると75%に達した。約3分の2が月収3,000リンギ未満だった。
ギグワークに費やす1日の労働時間については、「8—12時間」が59%と最も多く、「8時間以内」は33%、「12時間以上」は8%だった。週当たりの労働日数については、「6日間」が37%と最も多く、「7日間」も30%あった。「5日間」は20%だった。
大部分が保険などの社会保障を享受していないが、3分の2以上が「収入が天引きされても構わないから保障を受けたい」と考えていることが分かった。
「ザ・センター」は向こう10年で収入をギグワークに依存する労働者が労働人口の半数に達するとの見方を示した上で、適切な法的および社会的保護の必要性が高まっていると指摘した。同センターは国内には25万人のギグワーカーがいると推定している。
(南洋商報、マレー・メイル、1月14日、フリー・マレーシア・トゥデー、1月13日)