セクター毎最低賃金制度、導入は早くて2年後=人的資源相
( マレー・メイル、フリー・マレーシア・トゥデー、ベルナマ通信、3月3日)
現在全国一律で定められている最低賃金を政府がセクター毎に設定する方向で検討を進めていることについて、M.クラセガラン人的資源相は、新たな制度の実施が早くても2年後になるとの見方を示した。
クラセガラン大臣は、2011年国家賃金協議評議会法(NWCC)では最低賃金の見直しを2年ごとに実施すると定めていると指摘。「多くの人々は賃金に関する問題が国家賃金協議評議会によって決定されることを知らない。大臣は権限を持っていない」と強調した上で、国家賃金協議評議会がセクター毎の最低賃金について検討するのはまだ先になるとの見方を示した。
クラセガラン大臣は、いくつかのセクターでは現在の最低賃金の水準は高すぎると指摘。「たとえばプランテーション、ホテル、コーヒーショップといったように最低賃金を別個に、且つより現実的な数字に基づいて設定する」と述べた。その上でセクター別最低賃金案は、検討の上で閣議提出される見込みだとした。