外国人労働者の代替人員雇用制度、7月1日付けで復活
2019年6月4日
M. クラセガラン人的資源相は、全産業セクターにおける外国人労働者の交代要員雇用制度を7月1日付けで復活させることに同意したことを明らかにした。
5月29日に開催された閣議で決定した。これにより雇用主は帰国する外国人労働者の交代要員を新規の外国人雇用申請手続きなしに雇用することが可能になる。帰国外国人労働者の交代要員の雇用を希望する雇用主は、内務省外国人労働者管理課に連絡することが必要。
外国人労働者の交代要員雇用制度は前政権時代の2017年に凍結された。これによって雇用主は人員を増やす訳ではないにも関わらず、新規の外国人雇用申請手続きを行なわなければならず、手間と費用がかかると不満の声が雇用主の間から上がっていた。
クラセガラン大臣は「外国人労働者の数を増やさないものの、雇用主が以前に承認を得た外国人労働者の数を保持することを意味する」と強調。モノの生産、特に輸出向けの生産に影響がないようにするために業界が直面している労働者不足の問題を解決するのに役立つと期待されると述べた。
マレーシア経営者連盟(MEF)やマレーシア華人商工会議所(中華工商聯合会、ACCCIM)は外国人労働者の交代要員雇用制度の復活を歓迎するコメントを発表した。
その上でMEFのシャムスディン・バルダン専務理事は「プロセスを改善して更なる時間短縮を計るべき」と注文をつけた。またACCCIMのテー・リョンヤップ会長は、「透明性と一貫性のある方法で機能し、確実性のある外国人労働者管理システムが必要」と指摘した。