外国人労働者の雇用審査、巨額の支出に労組が疑問符
マレーシア労働組合会議(MTUC)は、外国人労働者の導入に関する雇用者審査システムで汚職の可能性があるとして、王立調査委員会の設置を求める声明を発表した。
ソロモンMTUC書記長によると、政府は外国人労働者管理システムの第2フェーズを展開する計画で、3億リンギの予算を想定している。
人的資源省が同管理システムの監督機関で、外国人労働者の採用を希望する雇用者のオンライン申請をチェックするが、ソロモン氏は「オンライン申請の審査という単純な作業に3億リンギは法外」と述べた。
ソロモン氏によれば、王立調査委員会であればどの政府機関で権力乱用、汚職があったかを指摘でき、汚職に終止符を打つことができるという。
外国人労働者の導入に関する報告書は内務省、人的資源省に既に提出されているが、ソロモン氏によれば、報告書に盛り込まれた勧告は無視されており、外国人労働者が緊急に必要な部門に労働者が供給されない事態を招いているという。
(フリー・マレーシア・トゥデー、9月10日)