外国人雇用パス、6月から申請費用が253%の大幅増額

(2019年5月14日 星州日報、南洋商報)

外国人専門職の就労ビザの申請費用が6月から大幅に引き上げられる見込みだ。華字紙「星州日報」が報じた。 

出入国管理局外国人移民サービス部(ESD)の発表によると、外国人の企業駐在員などが通常取得する雇用パス(Employment Pass)の申請費用はこれまで300リンギだったが、6月から253%増の1,060リンギになる。また雇用パスをもつ外国人専門職の配偶者や子供(18歳未満)の滞在パス(Dependent Pass)もこれまでの70リンギから530リンギに大幅に引き上げられる。 

ESDは値上げについて、外国人の滞在ビザの申請を一括受理するワンストップ・センター、マレーシア外国人タレント・サービス・センター(MyXpats)でオンラインデータ・プラットフォーム及びサービス主導型のプロセスが導入されたのに伴うものだと説明。5営業日以内に申請手続きを終えることを目指しているとしている。 

MyXpatsを運営するタレント・コープは、すでにビザ代行業者に通知しているとしているが、代行業者からは不満の声が上がっている。 

MyXpatsが発行した外国人就労ビザは2017年までに10万6,594件に達し、うち雇用パスが6万7,274件、プロフェッショナル・ビジット・パス(PVP)が3万9,320件を占めた。2017年のトップは全体の25%を占めた中国人で、以下、インド人(15%)、日本人(9%)、インドネシア人(7%)、英国人(6%)——と続いた。中国人の多くはビルや鉄道、橋梁建設に関わる建設技術者や土木技術者だった。 

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