職場の事故、2017年には711人が死亡=DOSH
(星州日報、南洋商報、中国報、4月16日)
マレーシアで2017年に発生した労働災害疾病の被害者は4万2,513人に上っており、うち711人が職場の事故で死亡した。毎日2人が亡くなっている計算になる。
社会保障機構(Socso)は昨年、3.27億リンギの保険料を支払った。国際労働機関(ILO)は、労働災害疾病による損失額が国内総生産(GDP)の4%に上ると推定している。
「疲労と睡眠管理」と題するセミナーに出席した職業安全衛生局(DOSH)のサイフル・アズハル副局長は、「DOSHは労働災害疾病に対処するため、労働安全衛生規則を導入した。従業員の労働災害や職業病、中毒の実態をきちんと把握するため、3万人の雇用主は7日以内に報告しなければならない。」と言明。従業員が疲れていると集中力を失い、心理的および肉体的なスキルが影響を受け、判断力を失い、事故につながる可能性があると指摘し、「雇用主は生産性を重視するあまり従業員の疲労や睡眠不足を無視しており、こうした問題に対処する必要がある」と述べた。
2018年には7,258人が労働災害疾病を訴えており、うち6,372人が騒音性難聴(NIHL)、258人が筋肉および骨髄関連疾患、242人が皮膚疾患だった。