赤字の鋼管メーカーで労働争議、労働協約更新がストップ

【バタワース】 
ペナン州バタワースにある鋼管メーカー、サザン・パイプで労働争議が起きている。3年に一度更新する労働協約が2018年12月末で失効したまま1年以上放置されているため、これまで行なわれていた定期昇給がストップしており、従業員が不満を募らせているという。

 2日には従業員80人あまりが会社のゲート前に集まり、「非人道的経営」、「経営者は利益を貪り、従業員は損害を受ける」などと書かれたプラカードを掲げ抗議のピケを張った。ニボン・テバルにある同社工場でも抗議集会が行なわれた。

 マレーシア労働組合会議(MTUC)半島北部地区のV.ヴィジャヤン労使問題担当によると、組合側は経営陣との間で6回にわたって交渉を行なったが、経営陣は経営赤字を理由に新たな労働協約への署名を拒否しているという。

 組合側は経営側の負担増に配慮して、昇給を2回に分けて行なうことなど様々な提案を行なった。しかし経営側はこれを拒否し、昇給の代わりに1回だけの低額の「慰労金」を支払う形で妥結を図っているという。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、3月2日)