通年の失業率予想、3.3%に下方修正=ケナンガ
今年通年の失業率について、ケナンガ・インベストメント・バンクは経済成長の鈍化にも関わらず労働市場が安定しているとして、3.5%としていた当初の見通しを3.3%に引き下げた。
統計局の発表によると、10月の失業率は3.2%に低下し、9カ月ぶりの低水準となった。失業者は51万2,100人で、前年比9,300人、率にして1.3%の減少となった。
ケナンガは「最新の製造業購買担当者指数(PMI)が14カ月連続ダウンしているにも関わらず、雇用は安定している」とし、「貿易戦争を続けていた米・中両国が第1段階の合意を結んだことによる楽観論の浮上は、今後の世界的な経済成長及び貿易活動に対する見通しが不透明であるもののマレーシア国内の雇用活動の活発化を下支えする可能性がある」と分析した。
財務省は10月に発表した「2019/20年経済リポート」の中で、2020年の失業率を3.3%と予想し、雇用者数については1,530万人に増加するとしている。
(マレーシアン・リザーブ、12月17日)