燃料補助金プログラムの導入延期、国民の負担増を懸念

1月1日に導入が予定されていた燃料補助金プログラムの導入が延期された。サイフディン・ナスシオン国内取引消費者行政相が12月30日、導入延期決定を明らかにした。この結果、ガソリン「RON95」の価格は、新制度が発表されるまで2.08リンギで維持することになった。

リム・グアンエン財務省は1月1日、燃料補助金の導入に「RON95」の価格統制をなくし、1リットルにつき週1ー2センずつ値上げする方法を採用することを計画していたが、価格が変動制になることで国民に負担を与える可能性があることから延期を決定したと説明した。

リム財務省は、低所得者の下から40%(B40)世帯への負担増加を特に懸念していると言明。消費者のみならず、事業主などからもわずか1、2セン燃料価格が上昇するだけで負担が増えているとの声が出ていたと明らかにした。

政府は今後、燃料補助金について調査を行い、支援対象者に恩恵をもたらすようなメカニズムとする。また国民も理解しやすいような仕組みとし、B40世帯を支援することを目指す方針だ。

導入される予定だった補助金制度は、B40および中間所得層(M40)の二輪車および四輪車を所有している世帯が対象で、四輪車は2台、二輪車2台までが支給対象。排気量1,600cc以下、もしくは車齢10年超の排気量1,600cc超の四輪車には月間30リンギ、排気量150cc以下、もしくは車齢7年超の排気量150cc超の二輪車には同12リンギ支給するというものだった。

コメントを残す