JACTIM、SOP遵守を改めて会員に呼びかけ
【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 マレーシア日本人商工会議所(JACTIM)は25日に会員向けに声明を発表し、新型コロナウイルス「Covid-19」感染者が製造業など事業者の間で増えていることを受け、改めて標準的運用手順(SOP)の遵守を徹底するよう会員に呼び掛けた。
JACTIMは22日にマレーシア通産省と行なった対話内容に関する報告の中で、感染者数が減少しなければより厳しい措置を取らざるを得ないとの通告を受けたと説明。SOP遵守による感染食い止めのために一丸となることを会員に呼び掛けた。
JACTIMによると、対話の中でマレーシア通産省は、22日現在では318カ所の感染クラスターのうち99カ所は製造部門に起因し、その中でも特に労働者の宿泊施設と使用される交通手段が課題であるとの認識を表明。産業界に対しては「2月4日までに感染を減らす必要があり、感染者数が減少しない場合はより厳しい決定が検討されることになる」と述べたという。一方、保健省については、14日間の強制封鎖が数を減らすのに役立つと考えているようだと伝えたという。
マレーシア通産省は22日に欧州連合(EU)-マレーシア商工会議所(EUROCHAM)など他の商工会とも対話を行なっており、マレーシア政府が全面ロックダウン実施の意向を固めたとするEUROCHAMの内部メモが流出。EUROCHAMが否定する騒ぎが起きていた。