スターメディアグループ広告収入減で人員削減実施か

【クアラルンプール】 英字紙「ザ・スター」を発行するスター・メディア・グループは、コスト削減の一環として人員削減を行う模様だ。
経済紙「エッジ」によると、スターは、新型コロナウイルス「Covid-19」により広告収入が減少しており、事業を存続するために100人以上の従業員を解雇する。先ごろ幹部向けに6月下旬に記者の人数を減らすと通達を出した。同社は2017年以降、厳しい経営環境に置かれているとして2度の人員削減を実施しており、今回で3度目となる。
2019年通年決算の純利益は354万リンギとなり、2018年の8,257万リンギを大きく下回っていた。今年の第1四半期の売り上げは6,576万リンギだったが、398万リンギの純損失を出し、赤字に転落した模様だ。
CGSーCIMBセキュリティーズは、スターの赤字転落は避けられないと指摘。投資などからの利益で維持できている状態だとした。多くの広告主が広告掲載を中止しており、今後さらに赤字は拡大するとの予想を示した。
(マレー・メイル、6月17日、エッジ、6月16日)