官公労連、最低賃金1,800リンギを要求

【クアラルンプール】 官公労連会議(CUEPACS)は、先に政府が政府系企業(GLC)の従業員に約束している1,500リンギを上回る1,800リンギの最低賃金適用をを政府に要求した。
 CUEPACSの最高執行部会合に出席したアドナン・マット議長は、生活費が上昇し続ける中、支出も増加しており、現在の賃金水準ではカバーするには不十分だと指摘。政府がGLCに最低賃金1,500リンギを提示しているものの、これでもまだ物価上昇に比べて不足だと主張した。
 またアドナン議長は、最低賃金が見直された場合、新規採用者と永年勤務してきた職員の間で賃金格差が小さくなり永年勤務してきた職員に不公平になるとし、後者に対して2回の賃上げを行うことを政府に要求していると公表。現在実施している報酬システムは20年間変更していないとし、新たな制度に置き換えるべきだとした。
 イスマイル・サブリ・ヤアコブ首相は3月19日、最低賃金を5月1日付けで1,200リンギから1,500リンギに引き上げると発表。ただ零細企業や新型コロナウイルス「Covid-19」で打撃を受けた一部のセクターについては猶予する考えを示しているが、いまだに詳細は発表されていない。
(ベルナマ通信、4月17日)