首相メーデーメッセージ、金利ゼロの自動車ローン発表

【クアラルンプール】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ首相はメーデーの1日、テレビ放映された国民向けメッセージで、金利ゼロの自動車ローン「マイイージーカバー」の導入、自営業者の社会保障支援など複数の措置を発表した。労働者の勤労に報いるものだという。
 自動車ローンでは最長10カ月の分割払いに対し金利を免除する。当初利用できるのは公務員で、その後一般市民にも開放する。管轄は人的資源省。
 自営業者の社会保障機構(Socso)加入支援では、Socsoへの拠出額の80%を政府が補助する。政府は100万の自営業者の加入を意図している。
 首相は月1,500リンギの最低賃金が1日、発効したことも発表。「国の経済に貢献した労働者への贈り物だ」と述べた。
 連邦・州政府、法定機関など公共セクターの職場には託児室の整備を義務付ける。このため今年から年3,000万リンギの補助を行う。
 首相はマレーシアが3月、国際労働機関(ILO)の強制労働条約(第29号)の議定書を批准したことも発表した。これによりマレーシアで生産された物が強制労働の疑いを理由に外国から拒絶されることはなくなるという。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・スター、5月2日、ベルナマ通信、5月1日)