労働者1万人当たりロボット195台導入が目標=科学技術省

【イスカンダル・プテリ】 科学技術革新省(MOSTI)は、2030年までに労働者1万人当たり195台のロボット導入を目標としている。
 アダム・ババ科学技術革新相はイスカンダル・ドローン・ロボティック・ゾーン(DRZイスカンダル)で開催された「ドローン教育チャレンジIR 4.0コンテスト (DEC4IR)」の開始式典後の記者会見で、現時点でのロボット導入比率は1万人に対して55台だが、国家科学委員会が最近、MOSTIや教育省(MOE)などの傘下にある政府機関と共同で「ロボット人材開発アカデミー」を承認したため、今後このアカデミーを通じてロボット人材を育成し、195台を目指すと述べた。
 また、MOSTIはMOEと協力し、STEM(科学、技術、工学、数学)教育のカリキュラムにもドローン技術を導入する。ドローンの設計、利用、人工知能(AI)などを導入することで将来の職業選択に役立てるという。
 アダム大臣は、DEC4IRについては、今月から10月まで開催し、全国から5,000人の学生が参加することを目標としていると言明。2020年のDEC4IRは、3,500人以上の学生がドローンやロボット工学、プログラミングに直接触れることができ、オンラインで参加した10万人の参加者にも良い影響をもたらしたとした。DEC4IRでは、ドローンを使った問題解決や構造分析、操作、自作コードを使った飛行など、様々な活動が行われるため、若い世代の創造性を喚起できるという。
 ドローン技術は今後急速な成長が見込まれており、昨年の「ドローン・インダストリー・インサイツ」レポートによると、世界の商業分野におけるドローン産業の売上高は、2026年までに年率9.4%で成長し、413億米ドル規模にまで達すると予測されている。
(ベルナマ通信、6月25日)