日本への未熟労働者派遣はメリットしかない=人的資源相

【クアラルンプール 】 M.サラバナン人的資源相は、日本への未熟練労働者派遣を通じてマレーシア人のスキルアップを図ることは、両国と労働者にメリットしかもたらさないと強調した。
 「マレーシアン・リザーブ」の取材に答えたサラバナン大臣は、日本に5年間派遣された労働者には、熟練労働者として帰国してもらうと説明。覚書の下で、彼らはマレーシアに進出している日本の大手企業で働けることになっているとし、日本企業のマレーシア進出加速に繋がると考えているとした。しかし5年後に確実に帰国してもらうために、熟練労働者にふさわしい国になっている必要があるとして、政府としても取り組む必要があるとした。 
 マレーシア・デジタル経済公社(MDEC)によると、2021年12月時点のデジタル系人材の求人広告掲載数は4万1,461件で前年同月比で49%増加。2021年第3四半期以降、クリエイティブ・コンテンツ/デザインの仕事の求人数は143.76%、Eコマースに関わる仕事は4.26%それぞれ増加しているという。
 またヘイズ・マレーシアもデジタル化推進に伴い、様々なデジタルスキルを持った人材が求められていると指摘。今後さらに経済回復が進む中で人材需要が高まるとし、企業は人材の確保や維持に努める必要があるとした。
(マレーシアン・リザーブ、6月27日)