昨年の労働災害発生件数、34.1%減少=統計局

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 統計局は6月30日、ビッグデータ分析「労働災害統計2021」を発表。昨年の労働災害件数は2万1,534件で、前年から34.1%減少した。
労働者1千人あたりの労災発生率は、0.75ポイント下がり1.43となった。労災による死亡者数も前年(312人)から301人に減少し、労働者10万人あたりの死亡率は2.09から2.00へと低下。新型コロナウイルス「Covid-19」感染症拡大を抑えるためのロックダウンや行動制限が影響した。
労災発生率を州・地域別に見ると、全国平均より高いのは、▽ジョホール(3.11)▽マラッカ(2.03)▽ペナン(1.99)▽ペラ(1.92)▽ネグリ・センビラン(1.89)▽クアラルンプール(KL)・プトラジャヤ(1.76)▽ペルリス(1.64)▽パハン(1.53)ーー。セランゴール州は1.19だった。一方で発生率が低かったのは、▽サバ州(0.31)▽ラブアン(0.41)▽クランタン(0.43)ーーだった。
死亡率もジョホール州が3.23と最も高く、それに▽ネグリ・センビラン(2.99)▽サラワク(2.74)▽パハン(2.69)ーーが続いた。ペルリスとラブアンは唯一ゼロで、2年連続でゼロを維持した。
業種別の労災発生率は、製造業が3.20と最も高く、建設業(1.98)、公共事業(1.95)の順。ホテル・レストラン業が0.18と最も低かった。鉱業・採石業のみ前年(1.48)から1.90に上昇した。
「労働災害統計2021」は人的資源省の職業安全衛生局(DOSH)および社会保障機関(SOCSO)から提供された労働災害データに基づき、労働災害についての詳細を分析した。