バイク配送員が24時間スト、配送料引き上げや待遇改善求め

   

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 食品配送サービス最大手のグラブ・マレーシアとフード・パンダのバイク配送員が5日深夜零時、配送料の引き上げと社会保障の充実を求めて、「フードデリバリー・ブラックアウト」と称する24時間のストライキに突入した。


 バイク配送員らの代表は、クアラルンプール(KL)にある野党・人民正義党(PKR)の党本部で記者会見を行い、配送員らは従業員積立基金 (EPF)、社会保障機構 (Socso)を自己負担せねばならず、事故を起こした際には自身で保険請求を行わなければならないと指摘。以前は数時間の労働で100リンギ稼げたが、今では丸一日働いても40リンギ稼ぐのも難しくなっていると主張している。


 マレーシア配車サービス・ドライバー協会のアブドル・ハキム副会長によると、生活に影響を及ぼすためストライキの参加する配送員は全体の40%程度にとどまる見通し。


 一方、グラブ・マレーシアは、基本配送料の引き下げなどは行っていないと強調。配送員の不信感はシステム不具合による配送料の入金ミスにあり、すでに配送員への不足分の支払いを終え、7月21日付けで通知は行っていると説明している。