週末Uターン中の事故は労災?、SOCSOが連邦裁に上告

【クアラルンプール】 週末に実家から職場まで戻る途中の事故についても労災が申請できるとの先の控訴裁判所の判断について、社会保障機構(SOCSO)は受け入れられないとして連邦裁判所に上告した。
問題の事故は2016年10月16日の日曜日に、N.サティアシーランさんが帰省先のペラ州イポーからクリムの会社近くに借りている家までバイクで戻る途中、事故に遭って負傷し障害を負ったというもの。
サティアシーランさんは労災を申請したが、SOCSOは事故に遭ったのは出勤前日であり、個人的な旅行であって仕事とは関係なく、労災対象にならないと却下。その後、異議を申し立てていた社会保障控訴委員会 (JKRS) も同様な理由で却下した。
サティアシーランさんはイポー高等裁判所に訴えたが、高裁はこの訴えを棄却。しかし9月19日の控訴裁判所における控訴審では、SOCSOに対する社会的責任の範疇に入るとの判断から逆転で労災と認めるとの判決が出ていた。
SOCSOは上告に当たり、▽JKRSの決定が下級裁判所の決定と同等と認められるかどうか▽休み中に実家から居住地に戻る際の事故が業務上の負傷とみなされるかどうか――の2点について争う方針だ。
(マレー・メイル、10月31日)