5部門での外国人労働者雇用を迅速化、3営業日以内に承認

【プトラジャヤ】 V.シバクマル人的資源相は17日、外国人労働者採用について、製造、建設、農園、農業、サービス(レストランのみ)の5セクターにおいて採用条件の緩和を行うと発表した。


 5セクターの雇用主は外国人労働者集中管理システム(FWCMS)を通じ、雇用申請書の即時提出が可能となった。人的資源省は申請受理日から3営業日以内に承認を行う。5セクターに関しては、従来必要とされていた求人ポータルサイト「MYFutureJobs」への求人広告掲載義務も免除される。一方、17日以前に申請していた場合には、再申請が必要となる。


 アンワル・イブラヒム首相は10日、外国人労働者の雇用条件の緩和を発表し、深刻な労働力不足に対応するため、従来の前提条件や人数割り当てを撤廃し、必要性に基づいて15カ国から外国人労働者を雇用できるようにするとしていた。


 外国人労働者採用の迅速化に対し、業界関係者は概ね好意的な反応を示している。クアラルンプール・セランゴールインド商工会議所(KLSICCI)のニバス・ラガバン会頭は、業界のニーズを満たすと称賛し、レストラン以外の接客業、繊維業、理容業など、他の業種も含めることを検討すべきで、より多くの企業が恩恵を受けられるよう、実施期間も6カ月以上にすることを政府に要請すると述べた。マレーシア全国人材協会(PUSMA)のザリナ・イスマイル会長は、採用迅速化は時宜を得たものだが、長期的な解決策も検討すべきであるとし、採用枠を他企業に 「売る」ために、意図的に多くの外国人労働者を募集している企業もあると注意を促した。
(ザ・サン、ザ・スター、ニュー・ストレーツ・タイムズ、1月18日、マレーシアン・リザーブ、ベルナマ通信、1月17日)