今年の失業率は3.5%に低下、MIDFリサーチ予想

【クアラルンプール】 MIDFアマナ・インベストメント・バンク(MIDFリサーチ)は、マレーシアの失業率が今年はさらに低下し3.5%程度になるとの見通しを示した。統計局によると、昨年12月の失業率は3.6%だった。
MIDFリサーチは9日に発表した報告の中で、建設業やサービス業だけでなく、第一次産業の着実な拡大が今年の雇用機会の増加につながると分析。マレーシアの労働市場は国内経済の継続的な回復傾向と輸出産業の緩やかな成長に支えられて、2023年にさらに強化されると予想されると述べた。
その上で「マレーシアの失業率は低下すると予想しているが、新型コロナ感染拡大前の水準である3.3%よりもわずかに高い3.5%にとどまるだろう」と指摘。今年は労働力と就業者数がそれぞれ1.6%増加すると予測されるとした。
また「昨年は堅調な経済成長がみられたが、労働力不足、世界的なサプライチェーンの逼迫、新型コロナ再拡大の懸念が雇用市場の堅実な回復に対するマイナス要因と考えられる」と指摘。15歳から24歳の若者の失業率は昨年11.8%まで低下したが、2019年の10.4%より高い水準だと懸念を示した。
(ザ・スター、2月10日、マレーシアン・リザーブ、2月9日)