アストロ、財務改善に向け自主退職スキームを実施へ

【クアラルンプール】 有料テレビ放送のアストロ・マレーシア・ホールディングスは7月28日、財務の改善を目指し、自主退職スキーム(VSS)を実施すると発表した。
アストロがブルサ・マレーシア(マレーシア証券取引所)に宛てた声明によると、VSSは純粋に従業員からの自発的な申し出によるものであり、VSSを選択する従業員に対し、コーチングやスキルアップ研修プログラムなど、適切なサポートを提供する移行プログラムも用意しているという。
ユアン・スミス最高経営責任者(CEO)は声明で、メディア・エンターテインメント業界は現在、かつてないほどのスピードで変革が進んでおり、その中で利益を上げ続けるためには迅速な改革や適応が必要だと言明。ボーダーレスでありデジタル化された世界では、特に厳しい経済状況の中で競争に容赦がないため、市場での地位を強化するために積極的な活動を続けていくと述べた。VSSによる顧客経験への影響を防ぐための対策も講じているとしている。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、ベルナマ通信、7月28日)