漸進的賃金制度の導入を閣議決定、詳細は予算案で発表=経済相

【クアラルンプール】 ラフィジ・ラムリ経済相は24日、毎年の給与引き上げを義務化する漸進的賃金制度が閣議で承認されたと述べた。10月13日に発表される2024年度予算案で詳細が明らかにされるという。


 ラフィジ経済相は、来年4ー5月に漸進的賃金制度を開始する予定であるため来年度予算案に盛り込むとし、今後、全利害関係者への説明や特定層への適用レベル検討などのプロセスを経て、予算に落とし込むとした。


 ラフィジ経済相はまた、予算編成では州間での経済発展ギャップを埋めることを重視していると述べた。優先州・地域(サラワク、サバ、クランタン、トレンガヌ、ケダ、ペルリス)、連邦政府の援助なしに独自の経済発展を遂げている州・地域(ペナン、セランゴール、クアラルンプール)、その中間(ペラ、ジョホール、ネグリ・センビラン、マラッカ)という分類に基づき施策を行っていくとし、分類区分については、公平を期して変更も検討するとしている。
(エッジ、8月24日)