伊フェレロ、サイムダービー製パーム油の購入を中止

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 イタリアの製菓大手、フェレロは、強制労働問題で米国税関・国境警備局(CBP)から禁輸措置を受けているサイム・ダービー製パーム油の購入を中止すると発表した。
 ロイターによると、同社は「フェレロ・ロシェ」チョコレートと「ヌテラ・スプレッド」用にパーム油を使用しているが、サプライヤーに対してサイムダービー製パーム油及びパーム核油から供給を受けないよう要請したという。
 フェレロは直接サイム・ダービーからパーム油製品の供給を受けておらず、サプライヤーを通じて使用している量も全体の0.25%に過ぎないが、米ハーシー社、米ゼネラル・ミルズ社に続く大手メーカーによる使用停止処分となる。
 なおサイム・ダービー・プランテーションは、フェレロ社とは現時点で直接の取り引きはないと言明。ハーシー社、ゼネラル・ミルズ社とも直接の取引関係はないが、直接の顧客である米カーギルが、2022年2月25日付けで同社との新規契約を打ち切ったことを確認したとしている。