購買担当者景気指数が回復、MCO緩和で=IHS

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 英系情報会社IHSマークイットは、5月の「マレーシア工業購買担当者景気指数」(PMI)が前月の31.3から45.6に回復したと発表。4月は統計を開始した2012年7月以来の最低値となっていた。改善はしたものの好不況の分かれ目となる50を下回った。
マレーシアPMIは製造業者約400社の購買担当者を対象としたアンケート調査に基づいたもので、▽新規注文▽生産量▽雇用▽サプライヤー納期▽在庫——の5つの指標の加重平均で算出。50を判断の分かれ目としてこの水準を上回る状態が続くと景気拡大、逆に50を下回る状態が継続すると景気減速を示している。
行動制限令(MCO)の段階的な緩和に伴い、複数の企業が生産を開始したため、生産量の減少率は前月より緩和されたものの、全体の生産量は減少した。新規注文も前月に続き減少。稼働の再開に伴い新規注文を受注し、売り上げが増加した企業はわずかだった。主要な貿易国においても経済が減速しており、輸出市場からの需要減少の影響を受けた。
サプライヤーからの納期については、前月と同様に通常より遅れが続いていることがわかった。サプライヤー側での労働力不足やMCOによる配送制限などの影響を受け、サプライチェーンの混乱が影響した。
雇用について、5月は概ね安定した傾向が見られた。4月は大幅な解雇が行われたが、5月は98%の企業が給与の支給額を変更しなかったと答えた。