3K労働力確保には月給2,700リンギ必要=MTUC

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 マレーシア労働組合会議(MTUC)のJ.ソロモン書記長は、これまで都市部において外国人労働者が主に担っていた「きつい・汚い・危険」(3K、英語では3D)労働をマレーシア人労働者に担わせるためには月給2,700リンギを支払う必要があると主張した。
マレーシア人が3K労働に就きたがらないという雇用者側の主張に対しソロモン書記長は、シンガポールや豪州、韓国など海外では多くのマレーシア人が毎日3K労働に従事しているとした上で、マレーシア人が国内で就きたがらないのが単に低賃金や劣悪な労働条件が原因だと主張。「我々は生活費に基づいた生活賃金の実現に向けて努力すべき。たとえばクアラルンプール(KL)、ジョホールバル(JB)、ペナンで働く人々の場合、手取り賃金は2,000リンギを下回るべきではない。つまり給与総額は少なくとも2,700リンギでなければならない」と述べた。さらにソロモン書記長は、3K労働者はパートタイムでなくフルタイムであるべきだとし、従業員積立基金(EPF)や社会保障機構(SOCSO)拠出、医療保険などの福利厚生が受けられるべきだと主張した。
これに対しマレーシア経営者連盟(MEF)のシャムスディン・バルダン専務理事は、月給が2,700リンギに設定されれば多くの都市部の事業者が破産すると指摘。賃金アップは従業員の生産性とプロ意識レベルに一致している必要があるとし、マレーシア人労働者の態度は依然として先進国には及ばないと主張した。