マレーシアでの賞与・昇給の基礎知識

お世話になっております。アジアインフォネットの池本です。
コロナの影響を受け、多数の日系企業様から今年度の昇給・賞与についてのご相談を頂いております。本記事では昇給・賞与についての基礎知識を紹介いたします。

マレーシアでの一般的な賞与の時期は?

実施月・回数ともに業界・企業によりばらつきがあります。企業側で決定できます。

業績悪化でも賞与は必須?

雇用法上では、賞与についての取り決めがないことから、企業が任意で従業員に与えるものとなります。このため基本的には業績が悪い状況では賞与を付与する義務はありませんが、以下の2ケースの場合は注意が必要です。

①就業規則に賞与を付与する規約がある場合(contractual bonus)
無断で賞与なしとするとこの場合は従業員との雇用契約違反になるため、従業員の同意が必要となります。尚、マレーシアではシンガポールなどの周辺諸国と異なり、contractual bonusを付与する法的な義務はありません。

②労働組合で賞与について取り決めがある場合
取り決め(CA)と違う条件になる場合には、労働組合との調整が必要となります。

賞与2回→1回に減少/延期/見送りは可能?

雇用契約に記載がなく、労働組合との取り決めがなければ法的には問題ありません。業績が悪化したことを数値で証明できる証拠の準備と、従業員への早めの開示を弊社では推奨しております。

実績ベースでの賞与・昇給はマレーシアでは一般的か?

人的資源省など政府は成果型反映を推奨しており、採用する企業も増えています。
労働組合がある場合は定期昇給・全員一律を求める声も多い状況です。

昇給の目安となる経済指標は?

CPI(消費者物価指数): コロナ感染拡大前は3%前後を推移していました。昇給率の目安として多くの企業が参考にしています。
最新のCPI調査についての記事はこちら

GDP成長率: 経済指標の目安として主に日本本社へのレポートの際などに使用されています。
GDP成長率最新情報についての記事はこちら

物価についてのデータは今後も労務データのページで更新致します。

景気悪化を理由に減給してもいいか?

マレーシアの雇用法では、減給など金銭面にマイナスになることは従業員全員への同意が必要となります。同意なしに減給に踏み切ると、雇用契約違反となりトラブルになる可能性があります。

賞与は給与に含まれるか?

雇用法で取り決めがあります。こちらの参考記事をご覧ください。

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