求職者、新型コロナで3K労働を受け入れる傾向

【クアラルンプール】 新型コロナウイルス「Covid-19」流行の影響で求職者はスキルを持っていても、「きつい・汚い・危険」(3K、英語では3D)労働など厳しい労働環境や、外国人労働者が多くの割合を占めるスキルが不要な仕事を引き受ける傾向が出てきている。
職業仲介のジョブストリート・マレーシアのガン・ボックヘルム・カントリーマネージャーによると、新型コロナ流行前に仕事をしていた労働者の20%が解雇にあった。一方で6月の求人数は、4月から78%増加した。また行動制限令(MCO)によって雇用パターンが変化したことで、一部の仕事の需要やデジタル化が高まった。IT、ソフトウェア、製造業界は新型コロナ大流行下においても需要が高水準にあり、ソフトウェア関連の求人検索数は250%、IT・ソフトウェア・製造の検索数は40%それぞれ増加。向こう数カ月間における需要の高い職種は▽人事(25%)▽販売・カスタマーサービス・事業開発(24%)▽IT(23%)ーーと予測されている。
今後の動向についてガン氏は、雇用市場の課題は当面続くとし、求職者は進化する雇用市場に適応する必要があると指摘した。
求人サイト「マウケルジャ」のレイ・テン最高責任者(CEO)氏は、MCOによりオンラインビジネスが促進され、生産者および製造業者と消費者間の直接取引が増加したと言明。その結果、eマーケティング、ビデオグラファー、グラフィックデザイナー、配信サービスなどの仕事が大幅に増加したと述べた。直接取引により企業は販売、マーケティング、カスタマーサービス、運用チームを必要としていると指摘した。
またMCO下において、外国人労働者に依存する企業は外国人労働者が帰国したことで打撃を受けたとし、これらの企業はマレーシア人の雇用に焦点を移さなければならないと指摘。求職者は3K労働など以前まで興味のなかった職業に対し前向きな考えを持っていると明らかにした。最近では、800人以上のマレーシア人求職者(うち半数が卒業証書や学位保持者)が手袋工場でのオペレーター業務に応募したと言明。MCO期間中に3,000件に止まっていた求人数は、現在約6,000件に増加したが、新型コロナ流行前のレベルには回復していないとした。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、8月3日)