外国人労働者を3セクターに限定する方針、労組も批判

【クアラルンプール】 外国人労働者の受け入れについて政府が建設、農業、農園の3セクターに限定する方針を決めたことを受け、マレーシア労働組合会議(MTUC)は「外国人労働者はマレーシア経済に深く根ざしており、3セクターへの制限は経済的なハラキリ(自殺行為)」と批判した。

J.ソロモン書記長は、こうした重要な決定を行なう前にMTUCやマレーシア経営者連盟(MEF)への事前相談がなかったと指摘。労使がメンバーとなっている国家労働諮問委員会(NLAC)を関与させるべきであったのにそれがなされなかったことは、国際労働機関(ILO)条約違反だと批判した。

その上で給与水準や待遇が大幅に改善しない限りマレーシア人がこうした3D(汚い、危険、難しい、日本でいうところの3K)労働につく動機にはならないと指摘。マレーシア人に今の外国人労働者と同じ待遇で3D労働を受け入れるという推定は、高騰している生活費の実態に対する無知だと批判した。

外国人労働者を3セクターに限定する方針は7月29日に下院議会でアワン・ハシム副人的資源相が発表したが、MEFやマレーシア製造業者連盟(FMM)は3セクター以外の製造業やサービス業に大きなダメージを与えかねないとして批判していた。

(マレー・メイル、フリー・マレーシア・トゥデー、8月4日)