購買者景気指数、8月はやや下降=IHS調査

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 英系情報会社IHSマークイットは、8月の「マレーシア工業購買担当者景気指数(PMI)」が49.3となり、前月の50.0からやや下降したと発表した。ただ最悪時期や長期平均の49.0を上回っており、国内総生産(GDP)や工業生産が増加していることから8月の生産性は安定していたことが窺える。
IHSによると、新型コロナウイルス「Covid-19」感染拡大の影響による景気後退から回復を続けているものの、需要は6月と7月の減少幅とほぼ一致するペースで減速しており、行動制限令(MCO)の解除による回復下において見られた勢いの一部を失った。特に輸出需要について、多くの海外市場で継続的に規制が敷かれているため、低い需要が続いているという。
雇用については比較的弱い需要が続いており、コスト抑制のために新規雇用に慎重になっている。雇用者数は同調査が開始された2012年7月以来最も急激に減少した。
今後の見通しに関しては、多くの企業が来年に成長すると予想しているものの、悲観的な見方を示す企業が新型コロナの大流行前より多いことが分かった。
マレーシアPMIは製造業者約400社の購買担当者を対象としたアンケート調査に基づいたもので、▽新規注文▽生産量▽雇用▽サプライヤー納期▽在庫——の5つの指標の加重平均で算出。50を判断の分かれ目としてこの水準を上回る状態が続くと景気拡大、逆に50を下回る状態が継続すると景気減速を示している。