ジョホール州、公務員対象に週休2.5日制を検討か

【ジョホールバル】 ジョホール州では、現在金曜日と土曜日となっている公務員を対象にした同州の週末休みについて、金曜日を半休とし土・日を全日休みとする週休2.5日制の導入に関する検討を行っている模様だ。
 これに先立ち同州のオン・ハフィズ・ガジ首相は、週末休みを以前の土曜日と日曜日に戻す可能性について検討する考えを明らかにしているが、金曜日を半休にすればムスリムの礼拝時間を十分に確保するという当初の週末休み変更の趣旨と両立させることが可能になるという判断があるとみられる。
 金曜日を半休にすればムスリムが礼拝後に職場に戻る必要がなくなる。また土曜日と日曜日を休みにすれば民間企業やシンガポールに通勤している家族と休みを合わせることが可能になる。
 マレー・メイルによると、金曜日の半休分については、月ー木曜日の4日間の労働時間を1時間増やすことでカバーする案が出ている。週休2.5日案については、すでに同州スルタンにも伝えられている模様。ただ実施が決まっても州政府内のシステム変更などが必要になるため3カ月ほどの準備期間が必要と見られており、順調にいけば年内の実現がみこまれるという。
 なお同州与党連合構成党の統一マレー国民組織(UMNO)内から、一部の先進国に倣って金・土・日曜日の週休3日制の導入案も出ている。
 ジョホール州の金・土曜日の週末休みは、同州スルタン、イブラヒム殿下の指示を受けて2014年1月1日付けで導入されたもので、対象は公的機関や学校など。民間企業は任意となっている。金曜日の礼拝に充てる時間が増えること、休みが分散されることで混雑が解消されること、役所に行きやすくなったこと、などの利点が強調されたが、家族内で休みが合わない、ビジネス上で不利益が出るといった不満の声も上がっていた。
 金・土曜日の週末休みはケダ、クランタン、トレンガヌ州でも導入されている。
(ザ・スター電子版、マレー・メイル、6月20日)