「ウトゥサン」経営危機、100人が遅配に対し抗議活動

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経営危機に晒されているマレー語紙「ウトゥサン」を発行するウトゥサン・ムラユ本社前で19日、従業員及び元従業員ら100人あまりが給与未払いに対する抗議活動を行った。1カ月半にわたって賃金が払われていないと主張している。 

抗議活動を主導した全国ジャーナリスト・ユニオン(NUJ)のタウフィク・ラザク組合長は、ウトゥサンの経営陣と話し合いを行ない、会社側から会社に給与を支払う資金がなく、廃業の危機に直面していることを説明されたと述べた。ビルなどの保有資産売却で資金を捻出しようと思っても、建築物使用許可(CoF)が無いため処分もできない状態になっているという。 

NUJは8月初め、従業員769人に対して今年1月以降給与の遅配が続いていることを明らかにしていた。大株主である統一マレー国民組織(UMNO)にも資金がなく、ウトゥサン問題をどのように解決するか明らかにしていない。 

同社が発行する「コスモ!」のロクマン・オスマン編集長は、21日号を最後に休刊に入ると公表した。新たな投資家が買収に向けた関心を示しているとされるが、人員の大幅削減は避けられない見通し。会社からはオンライン版は継続するが、印刷版を再開するにしても「ウトゥサン」と「コスモ!」でそれぞれ人員が60人程度までカットされる見通しだと伝えられたという。 

ウトゥサンは昨年5月の総選挙での統一マレー国民組織(UMNO)の下野に伴い経営が急速に悪化。自主退職制度(VSS)を実施して従業員数を1,400人から823人に削減したが、VSSの補償金も遅れていたという。 

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