いじめによる辞職〜みなし解雇であるとの証明は?

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テオン・コクコン氏
VS
ヤオハン・マーケティング(M)

判決日: 2001.07.16

概要:

テオン・コクコン氏 (以下T氏) は、クアラルンプール(KL)事務所の地域セールスマネージャー。T氏によると、T氏は数回にわたって会社より辞職を迫られ、これを拒否すると、書面による辞令なしに本社のあるジョホールバル(JB)への異動を命令された。

T氏は、その後も会社が以下の嫌がらせを行ったと主張。みなし解雇であると主張した。

▽ミーティングからの締め出し
▽諸手当や出 張費の支払い差し止め
▽T氏の昼食時間を2度にわたって一方的に変更
▽会社の秩序を乱すとの内容の警告書の送付

これに対し会社側は、原因がT氏の営業成績が不良であったと指摘。 JBへの異動はT氏の再研修が目的であり、通常の意味における異動ではなかったと主張した。また出張費の未払いについては、遅れただけであって意図的に行ったものではないと主張。会議への締め出しの件については、時間節約のために参加を免除したものだとした。

判決:

みなし解雇であり、不当である

裁定内容:

(1) 会社は労使双方の信頼関係を損ねるような行為を行ってはならない。

(2) 会社によるT氏に対する不当な嫌がらせは、KLからJBへの突然の転勤命令から始まった一連の行為に及んでいる。

(3) 会社は、T氏の営業成績が目標に達せず、また仕事のノウハウがわかっていなかったと主張しているが、それらの証拠はない。会社がT氏に辞職を迫ったということは、十分考えられることであり、それが拒否されたことから会社が嫌がらせによってT 氏を辞職に追い込んだと推察できる。ゆえにT氏の辞職は、会社による不当解雇と同じ とみなすことができる。

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