スト参加の懲罰?~まったく違う部署への異動命令は正当か?

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ウィルソン・トーマス・ピーター氏
VS
マグニフィシェント・ダイアグラフ

判決日: 2000.03.03

概要:

原告のウィルソン・トーマス・ピーター氏(以下W氏)は経営管理部の研修生として採用。社員によるストライキの際、現場で目撃されたことに端を発して、採用当時 W氏に約束されていた昇進は取り下げられた。それと同時に、経営管理部門から積荷発着所への職場移転命令も与えられた。その主な仕事内容とは、鶏の鳥かごを扱うという、 従来の任務とは全く異なるものであった。

異動の前に新しい仕事内容の説明を受けることができなかったW氏は、やむなく退社。これは誘導的解雇であると訴えた。これに対し会社側は、必要が生じれば異動の可能性があることは雇用契約書に明記されていたとし、原告側の訴えに反論した。

判決:

不当解雇

裁定内容:

(1) W氏はストライキの当日は病気休暇を取っており、たまたまその現場に居合わせただけであった。

(2) 経営管理部門の研修生を積荷発着所で働かせ、廃物の処理をさせるなどとはもってのほかである。これは原告に対する侮辱行為であり、退職を選ばざるを得なかったことは十分に理解できる。

(3) 会社は雇用契約違反を犯し、原告の主張する誘導的解雇は立証された。今回のケースにおいて職場復帰は適当ではないため、会社は原告側に対して失職賠償金を速や かに支払わなくてはならない。

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