トラクター運転手の原告~仕事が与えられなかったことは誘導的解雇に値するか?

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ユニン・グンタ-氏
VS
シン・ヤン

判決日: 2000.05.12.

概要:

原告のユング・グンタ-氏 (以下U氏) はトラクター運転手として木材の伐採地に勤務していた。U氏が使用していたトラクターが故障していたため、当地のマネージャーはU氏に別の伐採地に勤務するよう指示した。

しかしその別の伐採地においても、 トラクターの不足によりU氏には仕事が与えられなかった。新勤務地におけるマネージャーは、U氏のトラクターがいつ手配できるのかを明らかにしなかったため、U氏は この状況を実質上の解雇とみなし退職した。しかし会社側は、U氏の退職は自らの意思によるものであったと主張した。

判決:

不当解雇

裁定内容:

(1) 新勤務地におけるマネージャーによる言動はあいまいであるが、U氏の使用できるトラクターが無いという事実は、U氏に与えられる仕事が無いという意味に解釈できる。全ての状況から判断しても、これは誘導的解雇であったとみなされる。

(2) 新しい勤務地における仕事内容が労使間で確認されていなかったことから、異動命令は正当に行われなかったと判断される。これは雇用者と被雇用者間に存在すべき信頼関係を損なう行為である。

(3) 会社の都合により被雇用者に仕事を与えないことは、雇用契約違反とみなされる行為である。

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