ライバル組織で講師を兼任〜原告の解雇は正当か?

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ハルディープ・シン・サンデュ氏
VS
INTI カレッジ・サラワク

判決日: 2000.10.30

概要:

原告のハルディープ・シン・サンデュ氏 (以下H氏)は、大学の講師。別の組織で同様に講師を務めていたことを理由に解雇された。

大学側は、この別の組織(以下I社)は当大学とライバルの関係にあり、H氏の行為は利害の衝突を招くものであったと主張。また、H氏が大学の理事及び有力な株主という立場であったことからも、H氏の解雇が正当であるとした。

一方H氏は、I社の提供していたコ-スは大学のそれとは大きく異なっていたことから、利害の衝突の実情は無かったと主張。また、解雇にあたっては大学のH氏に対する不当な偏見が働いていたと訴えた。

判決:

解雇は正当

裁定内容:

(1) H氏の立場が、単に形式上の株主であっただけでなく理事でもあったことから、H氏と大学が現実的に深く関係していたことが理解できる。

(2) 大学とI社がそれぞれ提供している学科コースが大変似通っていることから、このふたつの組織がライバル関係にあると判断できる。大学から許可を得ることなく、I社において生徒募集に携わることは、雇用契約違反行為、及び大学とH氏の間に介在するべき信頼関係を損なう行為である。

(3) 大学の実施した調査の中で、H氏にはI社との関係に関して説明をする機会が十 分に与えられていたにも関わらず、H氏は回答を避けるなど大学に対して非協力的な態度を示している。

(4) H氏は大学のH氏に対する不合理な行為を立証できていない。

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