上司の命令への不服従〜解雇の正当性の証明はいかに?

  1. Home
  2. Knowledge Base
  3. 判例
  4. 規則・違反行為
  5. 上司の命令への不服従〜解雇の正当性の証明はいかに?

ライラ・ラーマン氏
VS
サイコム

判決日: 2001.08.13

概要:

ライラ・ラーマン氏 (以下L氏)は、販売&マーケティング担当役員の個人アシスタント。ある時、テレマーケティング&サービス・マネージャーに来客に飲物をサービスするよう頼まれたが、L氏はこれを自分の業務範囲外だとして拒否した。

会社によると、このL氏の拒否の仕方が大声かつ無礼であったとの同マネージャーの指摘があったことから、L氏の上司はL氏を呼んで面談し、L氏の勤務成績や他の社員との人間関係 を改善するように命じた。しかしL氏は、このアドバイスに対して反発し、机を叩くなどして拒絶の姿勢を表明。こうしたことから同上司はL氏に解雇を通告した。

これに対しL氏は、会社側の主張が事実無根だとし、不当解雇だと訴えた。

判決:

解雇は合法

裁定内容:

(1) 数々の証拠は、L氏が単に来客への飲物サービスを拒否しただけでなく、上司より勤務成績や同僚との人間関係を改善するよう命じられたことへの服従をも拒否したこ とを示している。このような振る舞いは、L氏の上司の支配権に対する反抗を意味する。

(2) L氏側の反論は、L氏の行為に関する数々の証拠に対する反証となっていない。以下行為はみな、L氏が会社の管理に反抗的であったことを示している。

▽上司に対する大声での抗議
▽管理職への挑戦的態度
▽机を叩くこと
▽腕組みして肩をすくめる不快を表す素振り

こうした行為や態度は、労使の関係にそぐわないものであり、反抗者の行為に等しい。

* L氏は、上司とのミーティングで飲物サービスの拒否に関する話をしただけであり、勤務成績の改善などは話されなかったと主張。上司が今後の来客の飲物サービスをL氏に命じたことに対し、不公平だと反論しただけだとした。

法廷は、複数の証言からみてL 氏の上司の命令に対する反抗的態度があったと認定。判例では、労使間の基本的な関係に基づき、被雇用者が雇用者による合理的な命令には従わなくてはならないとしており、 この点からみて会社のL氏に対する解雇措置を合法と判断した。

Was this article helpful?