任務を果たせなかった支店マネージャー〜解雇は正当か?

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ワン・アジザン・ワン・オスマン氏
VS
シスコ・マレーシア

判決日: 2000.05.13

概要:

原告のワン・アジザン・ワン・オスマン氏 (以下W氏) は、支店マネージャーとして採用された。その後別の支店へ移動になり、マネージャーとして当地での警備員確保を命ぜられた。

会社の証言によると、W氏はその義務を果たすことができず、 その為に会社は損失を出しつづけた。そこで会社は社内調査を実施、W氏は解雇される結果となった。

これに対しW氏は、解雇は全く不当な行為であったと訴えた。

判決:

解雇は正当

裁定内容:

(1) 雇用者が被雇用者を勤務成績不良を理由にして解雇しようとする際には、雇用者 は解雇の対象となる被雇用者にその旨の警告、及びその後十分なる改善の余地を与え、それでも改善が見られなかった場合にのみ実施できる。

(2) 会社はW氏に対し、転勤先における任務内容及びその事情を十分に説明した。数ヵ月経った後も労働力不足の実情が全く改善されないために、会社はW氏に警告通知を提出した。しかし、W氏の勤務態度・成績には全く変化が見られなかった。

(3) 特にW氏のようにシニア・ポジションにある社員の場合、警告及びその勤務態度・成績改善余地の必要性が低くなるのが通常である。W氏の場合、警告及び改善の余地が十分に与えられていたにもかかわらず、会社に要求された任務を果たす努力を怠った。解雇はやむを得ないものであった。

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