偽造インボイス作成〜違法行為の証明は十分か?

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チェア・チェンテック
VS
サザン・リアルティー

判決日: 2000.03.03

概要:

原告チェア・チェンテック氏 (以下C氏) は工場エンジニアとして約5年間勤務。虚偽のインボイス作成、及び会社の規定額を上回る経費を利用したことを理由に解雇された。

これはC氏が会社の顧客(P社)に依頼して行われた、工場にあるクレーンの修理に関するもので、これに関し会社側は、2,000 リンギ以上の経費は認可されないのにもかかわらずC氏が独断の判断で行った修理には1万 6,200 リンギの費用がかかったことを主張。C氏およびP社によって、会社は金銭的損害を被ったと訴えた。

また、インボイスに明記された修理実施日には、実際に修理が行われなかったこと、それにもかかわらずC氏が部下に受け渡し状にサインするよう指示したことは、会社に対する不誠実な行為であったと主張した。

これに対しC氏は、数回に渡ってP社に 請求書を要求したにもかかわらず、修理が行われてから1年以上経過してからインボ イスが送られてきたのだと主張。その金額に関しては、C氏の上司に承認を得るようP社に指示したと証言した。また会社が規定する経費の最大額は知らされていなかったとも主張した。

判決:

解雇は不当

裁定内容:

(1) C氏が問われている詐欺、偽造、共謀行為は、重大な犯罪行為であり、また倫理 上も非常に邪悪な性質を持つものである。これを立証するためには、十分な証拠が必要である。

(2) 工場にあった3つのクレーンのうちひとつが長年故障していたのは事実であった。また、修理は実際に行われたこと、またその請求書をC氏が数回にわたりP社に要求していたことが立証された。

(3) C氏の一連の行為は、解雇に値するほど悪質なものであったとは考えにくい。解雇は不当であった。

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