共同事業先への出向命令拒否〜解雇は正当か?

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タウ・イェンジョイ氏
VS
セパカット・セティア・ペルンディング

判決日: 2003.12.17

概要

原告のタウ・イェンジョイ氏 (以下T氏) は、土木工学士として 1977 年にセパカット・セティア・ペルンディング (S社) に採用された。1995年の5月、S社はある英国企業 (以下JV社) と共同事業 (以下MABプロジェクト) を発足し、それにあたってT氏に JV 社へ出向するよう命じた。

しかし、T氏がS社にはそのような権利は無いとし て出向を拒否。そのためS社側は、会社の指示に従わないことは深刻な不正行為に当た るとしてT氏を解雇した。

一方T氏は、S社とJV 社は、法的にあくまでも全く異なった組織であると強調。T氏をJV社に出向させることはS社の不正行為に当たるとして、解雇の不当性を訴えた。

判決

解雇は不当

裁定内容

(1) MABプロジェクトは JV社が請け負っており、またJV 社がS社にMABプロジェ クトの仕事を提供した証拠が無いことから、S社がT氏に対してJV社への出向命令を出すことは不当である。

(2) T氏には、JV 社への出向を拒否する権利があり、拒否を理由にT氏を解雇することは、当然ながらS社側の深刻な不正行為に当たる。

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