労働協約交渉の不調〜ボイコットは正当な抗議とみなされるか?

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ルスリ・カサ氏ほか8人VS
DMIB

判決日: 2001.02.13

概要:

ルスリ・カサ氏ほか8人は機械整備工などの工場従業員。会社の操業を中断させようと同僚数人を扇動し残業を集団ボイコットしたことから、会社の操業に影響を 与えたとして解雇された。

原告らは、自分たちは労働組合の活動をしただけであり、 会社は 97 ~ 99年の労働協約の締結に関わっていた自分に濡れ衣をきせたものだと主張。会社側の証人の証言には矛盾があるとしたほか、会社が労働協約の交渉に応じず、自分を含めた9人を弾圧したと訴えた。

一方会社は、労働協約の交渉を拒絶したことはなく、94年に結んだ前回の労働協約に関する裁判所の法的判断に立脚するよう組合側に協力を要請しただけと反論。組合側は不満があれば、その時々に正当な方法で会社に訴えるべきと主張。解雇が違法行為に対する罰則であり、正当な方法であると主張した。

判決:

解雇は正当

裁定内容:

(1) 会社は 1997年労働協約の締結を保留するに当たり、1994年労働協約の問題を持ち出したのは正当である。なぜなら 1994年労働協約の条項はまだ裁判所の確認を受けて おらず、1997年労働協約の内容はこれと連続しているからである。

(2) 原告側は不満申し立ての正式な手段をとらず、1997年労働協約締結に向け会社に圧力をかけるという口実で、時間外労働の問題を持ち出したに過ぎない。

(3) 会社の9人に対する処分は差別的とはいえない。会社は残業に熱心でない従業員 への賛同を得るための困難に直面しており、9人に対処する以上にすべきことがあった。

(4) 会社側証人による証言の矛盾は、ささいなことである。法廷に立つ前の彼らは、ただ不必要かつ関係のない問題を回避しようとしただけである。こうした証拠および証言の全体を照らして、会社の主張は立証されたといえる。

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