勤務態度を理由とした解雇〜辞職の強要はあったか?

  1. Home
  2. Knowledge Base
  3. 判例
  4. 勤務成績・態度
  5. 勤務態度を理由とした解雇〜辞職の強要はあったか?

プア・ビーリー氏
VS
シャリカット・プルニアガアン・シオン・ヘン

判決日: 2000.11.25

概要:

プア・ビーリー氏(以下P氏)は、一般雑用をこなす労働者。会社に荷物を運んできたトラック運転手が支払い小切手を要求した。ちょうどその場にいたP氏は、このことを雇用主に知らせてから、自分の仕事に戻った。雇用主は、P氏がその場に居なが ら荷物の受け取りをしなかったことに激怒。P氏に荷物をまとめオフィスの鍵をおいて すぐに会社を出ていくように命令した。P氏は拒否したが、再度雇用主より命令され、 泣く泣く会社を立ち去った。

後日雇用主に呼びだされたP氏は、解雇の理由について雇用主に問い合せをしたが無視され、雇用主に退職月の給与 800リンギと解雇手当 2,400リンギの支払いを受け、解雇されたと主張した。

一方雇用主は、トラック荷物受け取りの件の前にすでにP氏に対し勤務内容に不満があることを警告していたと主張。トラッ ク荷物の件で雇用主がP氏を叱責した際に、P氏より希望退職に応じる意向があったため、保証金を支払ったのだと主張した。

判決:

解雇は不当

裁定内容:

(1) P氏の退職が自主的なものでなく、また合意によるものでもないことは証拠からみて明らか。またP氏の雇用主がP氏に1時間あまりの間に「オフィスの鍵を置いて出 ていけ、二度と戻ってくるな」と3度も繰り返していることから、P氏が退職を強要されたことも明らかである。

(2) 雇用主は、トラックの荷物をP氏が運ばなかったことに対し大変怒っていた。これは雇用主自身も認めている。P氏が荷物の受け取りを怠ったことが事実だったとしても、それだけを理由に雇用主がP氏を解雇するのは不当である。

(3) P氏は同社において勤続12 年であり、いかなる正当な理由もないのに解雇すべきではない。事件が起こった状況や可能性を考慮すると、P氏は会社を追い出されたものと見なすことができる。

Was this article helpful?