勤務成績不良による解雇〜試用期間は終了していたか?

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スダ・カマラクシャン
VS
アカラ・バハギア

判決日: 2000.03.01

概要:

原告スダ・カマラクシャン氏 (以下S氏) は重役秘書の社員として試用期間中の身。ある日、上司によって会議室に呼ばれ、翌日までに辞職の意志を固めないと、強制的に解雇させると脅迫されたと主張。また、その時点でオフィスの鍵を取り上げられたとも証言した。翌日辞職を拒否したS氏は、会社から出勤しないよう指示 を受けたと主張。事実上この日に解雇されたものと解釈したS氏は、不当解雇を訴えた。

一方会社側は、会議室で行われた話し合いの内容は、S氏の勤務成績不良及び、そのために正社員として承認できない可能性があることを通知するものであったと主張。話し合いの翌日に欠勤したS氏に対して、不正行為及び勤務成績に関する警告通知を与えたとした。

判決:

解雇は正当

裁定内容:

(1) S氏は口頭で試用期間はすでに終了していたと述べたが、たとえ予定されて試用期間が過ぎても正社員としての承認が得られない限り、試用期間中であると解釈される。 それに加えてS氏の場合、勤務成績不良のために正社員として承認できない旨の通知が実際に与えられていたことが立証された。

(2) 会議室での話し合いの時点では、まだS氏の行く末は決まっていなかった。この時点で既にオフィスの鍵をS氏から取り上げたとは考えにくい。また、会社が話し合いの後に勤務成績不良などに関する警告通知を提出したことから、話し合いの内容はS氏の勤務成績及び正社員として認可されうるか否かに関してであったと判断できる。

(3) 試用期間を通して勤務成績が水準に満たされなかった場合、雇用者が被雇用者に対して辞職と解雇の選択肢を提示することは不正行為ではない。

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