契約・規則違反を主張する会社側〜従わなかった社員の解雇は正当か?

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ドライラジョー・カナガラナム氏
VS
ゴペン・プレシジョン&エンジニアリング

判決日: 2000.08.11

概要:

原告ドライラジョー・カナガラナム氏 (以下D氏) はプロダクション・オペレー ターとして勤務していたが、会社の要求する大型トラックの運転免許取得を拒否したことなど、4件の違反行為を理由に解雇された。

D氏は、直属の上司以外からの指示には 従う義務がないと主張し、他部署の上司からの指示を一切無視。また、事前に届けを出すことなく欠勤したこともあった。そして、この無断欠勤を指摘した上司に対して暴言を吐いたことも、解雇の理由として上げられた。

これらに対しD氏は、大型トラック運転免許の取得は雇用契約に含まれていなかったことから会社による不合理な要求であったこと、また上司に対する暴言は事実ではないなど主張し、解雇の不当性を訴えた。

判決:

解雇は正当

裁定内容:

(1) D氏の雇用契約書によると、D氏の仕事内容には下請け業者への材料配達が含まれている。それを行うには大型トラックの運転が必須であり、契約書内にも大型トラック運転免許を会社が提供するとの記載がある。これを拒否したD氏の行為は、契約違反である。

(2) 会社には限られた人数の社員しかおらず、従ってすべての社員は会社全体の経営 のために、時に別の部署の仕事を行う必要性もある。これを拒否したD氏の行為も会社の経営方針に違反する。

(3) たったの1日であったとはいえ、無断欠勤したことについてD氏自身も認めている。また、決定的な解雇要因となった上司に対する暴言に関しては、上司の証言が立証された。従って、D氏による4つの不正行為はすべて立証された。解雇は正当である。

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