契約解除時、どんなケースで年次休暇の買取が必要となるか?

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質問

自主退職、整理解雇、懲戒解雇の場合、どのケースで年次の有給休暇 (以下: AL) の買取が必要となるか?

回答

懲戒解雇を除く全ての契約解除 (自主退職、整理解雇、普通解雇) で、ALの買取が必要。

解説

雇用者もしくは被雇用者いずれかから雇用契約が解除された場合、(雇用法 第60条E 2A)

被雇用者は雇用契約解除日までに

・その時点で残っているAL
・契約解除が行われる年の勤務月数で按分された翌年支給分のAL

を消化する事ができる。

ALが消化されなかった場合、(雇用法 第60条E 3A)

雇用者はその消化されなかったALに相当する手当を、通常賃金 (his ordinary rate of pay) に基づいて被雇用者に支給しなければならない。

ただし、(雇用法 第60条E 3A)

第14条1項(a)に基づいた被雇用者の解雇 (= 予告なしの懲戒解雇)の場合、雇用者に手当の支給義務は課されない。

該当条文の原文

◯ 雇用法 60条E 2A

(日本語)
第60条E第2項に関わらず、被雇用者の雇用契約が解除された場合には、契約解除が行われる年に利用することができるはずであった、その直前の12ヶ月間の勤務によって発生した年 次有給休暇に加えて、契約解除が行われる年の、契約解除日までの勤務月数に応じた日数の年次有給休暇を、契約解除日までに消化することができる。

(英語)
Notwithstanding subsection (2), upon the termination of an employee’s contract of service, the employee shall be entitled to take before such termination takes place the paid annual leave due to be taken in the year in which the termination takes place in respect of the twelve months of service preceding the year in which the termination takes place, and, in addition, the leave accrued in respect of the completed months of service during the year in which the termination takes place.

◯ 雇用法 60条E 3A項

(日本語)
年次有給休暇を消化する前に、雇用者もしくは被雇用者いずれかから雇用契約が解除された場合には、雇用者はその消化されなかった年次有給休暇に相当する手当を、通常の賃金に基づいて被雇用者に支給する。

尚、第14条1項(a)に基づいた被雇用者の解雇の場合、本条項は適用されない。

(英語)
If the contract of service has been terminated by either party before an employee has taken the paid annual leave to which he is entitled under this section, the employer shall pay the employee his ordinary rate of pay in respect of every day of such leave:

Provided that this subsection shall not apply where an employee is dismissed under paragraph 14(1) (a)

◯ 雇用法 第14条 1項

(日本語)
特別な理由による契約解除 1.調査により被雇用者が、雇用契約において明示された、もしくは黙示された条件に違反した事が判明した場合、雇用者は以下を実施することができる。

(a) 予告無しに被雇用者を解雇する。
(b) 被雇用者を降格する。
(c) 被雇用者に対し、雇用者の適当な判断により、解雇より軽度の処罰を与える。ただ し無給の停職処分が下された場合、その期間は2週間を超えてはならない。

(英語)
An employer may, on the grounds of misconduct inconsistent with the fulfillment of the express or implied conditions of his service, after due inquiry-

(a) dismiss without notice the employee;
(b) downgrade the employee; or
(c) impose any other lesser punishment as he deems just and fit, and where a punishment of suspension without wages is imposed, it shall not exceed a period of two weeks.

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