定年退職年齢の65歳引き上げ、「検討する」人的資源相

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M.クラセガラン人的資源相は、現在60歳となっている民間企業の定年退職年齢を65歳に引き上げる提案について検討する考えを示した。 

定年延長はマレーシア労働組合会議(MTUC)が来年度予算案に盛り込むよう提案していたもので、クラセガラン大臣は予算案策定の責任をもつ財務省と検討する考えを示した。MTUCの提案の中にはひと月当たり500リンギ生活費補助(COLA)支給も盛り込まれており、これについても財務省と検討する方針だ。 

定年引き上げが若い世代の雇用機会に影響を与える恐れについてクラセガラン大臣は、「マレーシアは労働力が不足しており、雇用機会は十分ある。労働力が不足しているため多くの外国人労働者を受け入れている」と述べ、将来的に国に利益をもたらすとのポジティブな考えを示した。 

MTUCによる定年延長案については、隣国のシンガポールで先ごろ2030年までに段階的に65歳に引き上げる方針が明らかにされたことが影響しているとみられているが、政府内から慎重論も根強い。サイド・サディク青年スポーツ相は若年人口比が小さい先進国と比較するべきでないと指摘。若者の失業率が日本で3.4%、シンガポールで5.9%なのに対し、マレーシアは10.7%にも上っているとし、若者の就業機会を奪うのでなく増やす方向に注力すべきだと述べた。 

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