強制的解雇か自主的退職か〜その真相は?

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プア・ビーリー氏
VS
シャリカッ・ペルニアガン・ションヘン

判決日: 2000.11.25

概要:

原告のプア・ビーリー氏 (以下P氏) は、一般職員として12年間勤務。正当な理由なしに上司から強制的に解雇されたと訴えた。

P氏の証言によると、ある日トラックが商品を会社に運んできた際、そのことを上司に伝えてから自分の仕事に戻ったところ、上司はP氏が商品を下ろすのを手伝わなかったことに腹を立て、直ちに退職するようP氏に命じた。最初は上司の言葉を無視して仕事を続けていたP氏だったが、退職の強要はその後2度に渡って繰り返され、さらに解雇理由を尋ねても回答が得られなかったため、最終的に会社の鍵を返し帰宅した。

一方この上司は、P氏は自主的に辞職をしたと主張した。証人のみならず解雇通知も辞職届もない中での裁判は、真実の可能性をめぐって進められた。

判決:

不当解雇

裁定内容:

(1) 上司自身も、トラックが到着した際にP氏が手伝わなかったことに対して腹を立てたことを認めている。このことから、上司がP氏に2度と出勤しないように指示したことは、真実である可能性が高い。

(2) たとえP氏がトラックの積荷を下ろすのを手伝わなかったとしても、それだけの理由でP氏を解雇するのは正当な判断ではない。

(3) P氏が12年間勤務していた事実から、P氏が特に理由もなく自ら辞職をしたとは考えにくい。従って、P氏は強制的に解雇されたと判断できる。

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