従業員のケンカ〜解雇処分は公平か?〜 処分に行き過ぎはないか?

  1. Home
  2. Knowledge Base
  3. 判例
  4. 規則・違反行為
  5. 従業員のケンカ〜解雇処分は公平か?〜 処分に行き過ぎはないか?

マタテヴァン・ムナンディ氏
VS
スリ・ジャヤ・ブルックサイド・レストラン

判決日: 2001.04.30

概要:

マタテヴァン・ムナンディ氏 (以下M氏) はレストランの調理士。同僚(S氏) との間に行き違いがあり、口論となった。その場に居合わせたレストラン・オーナーがM氏を厳しく叱責した。

その後当事者を交えたミーティングが開かれ、当事者2 人を含む従業員全員に再びケンカをしないよう促したが、その3日後にM氏だけが解雇された。

M氏は、一方の当事者であるS氏が解雇されないのに、M氏だけが懲戒解雇となるのは不公平だとして会社を訴えた。

判決:

解雇は不当

裁定内容:

(1) 会社は事件後、全体会議こそ開催したものの当事者であるM氏およびS氏に対していかなる教育的な措置を施した様子はない。これは会社が教育的指導を行うという選択肢を捨てたものであり、ケンカ行為を大目にみていたものと判断される。

(2) 会社が決定したM氏の処罰は、一方の当事者であるS氏が何の罰も受けなかったことと比べると、明らかに行き過ぎだった。

* 会社が審議を欠席したため自動的にM氏の勝訴が決まった裁判だが、事件発生後からM氏の解雇までわずか3日間であり、会社がM氏およびS氏に教育的指導を行うという選択肢を放棄したものと判断される。産業法は、社員の違法行為について、社員に対する警告や教育的措置がとられたかどうかを問題としており、同件ではいずれの措置もとられた形跡はなかった。

また会社による処罰の対象はM氏のみであり、数々の判例でも示されているように、同じような違法行為があった場合、会社がその処罰に差別をつけてはならないとされており、M氏だけに処分を下した会社の措置は差別的だったと認定された。

Was this article helpful?