新学校設立による自主退職か?〜学校批判を理由とした解雇か?

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シーラ・サンジヴィー氏 VS
コレジ・コタ・シャアラム(コタ学院)

判決日: 2001.01.08

概要:

シーラ・サンジヴィー氏 (以下S氏) は、電子・電気工学の講師。学校の理事と会見し、給与の支払い遅れや従業員積立基金 (EPF) への拠出がなされていないことについて釈明を求めたのに対し、それに怒った学校の理事から「出ていけ」と言われたと主張。不当解雇だと訴えた。

一方同理事はこれに真っ向から反論。S氏より学校の評判が悪く職員の誰もが辞めたいと考えていると強く批判されたので、S氏に対して学校を良く評価しないのなら仕事を続けるべきでないと応答したところ、怒ったS氏が出ていってしまい、その後も出勤しなかったと証言した。

学校側は、S氏が他の同僚数人と 共同でライバル学校を新設し学校を出て行こうとしたものであり、生徒の引き抜きを画策するなどS氏が学校への忠誠を破棄したものと主張した。これに対しS氏は、新学校の設立について知らなかったと主張した。

判決:

雇用契約解除は合法

裁定内容:

(1) S氏は学校の中心となる学科を担当しており、S氏が主張しているような理由から学校がS氏を追い出したことはありえない。学校においてS氏に対する教授法や生徒との関係に関する問題があった形跡はなく、単にS氏が給与の遅れについて質問したことを理由に学校がS氏を追い出したということは考えにくい。

(2) S氏が他の職員たちと新たな学校設立に動いていたことは、証言によって明らかである。新学校への生徒勧誘を目的としたティー・パーティーにS氏が参加したことは、S氏が新たな学校の設立計画について知らなかったとする主張を打ち消すものである。

(3) 数々の証言・証拠からみて、S氏が新しい学校の設立を目前にして学校を自主的に去っていったであろうことは想像に難くない。よって解雇だとする原告の訴えは却下する。

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