昇給・賞与・アンパオもなし~誘導的解雇か?

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アグネス・アン・ロドリゲス
VS
レオ・ブルネット・アドバタイジング

判決日:2003.01.09

概要:

原告のアグネス・アン・ロドリクズ氏(以下 A 氏)は秘書として7年間勤務。2 年間にわたって昇給・ボーナスがなく、また次の年には「アンパオ (紅包=お年玉)」が支給されなかったことを理由に誘導的解雇を訴えた。

A氏は、他の社員ほぼ全員にこれ らの手当てが支給されており、会社がA 氏に対して悪意を抱いていたのだと主張。会社の不当性を訴えた。

一方で会社側は、A氏に手当てを支給しなかったのには正当な理由があったのだと主張。数度にわたる警告にもかかわらず A 氏は遅刻を重ね、それが A氏の勤務成績に大きく影響を与えていたと説明した。A 氏をはじめとし、その他勤務態度に 問題のある社員に手当てを与えなかったのは、改善を期待していたからであり、従って A 氏を解雇する意思など全くなかったと主張した。

判決:

原告の訴えを却下。

裁定内容:

(1) 被雇用者が誘導的解雇を訴えるには、以下の3点が立証されなければならない。

(イ) 雇用者が雇用契約違反に値する深刻な不正行為を行った

(ロ) 被雇用者は(イ)で述べられている理由のみによって、辞職を余儀なくされた

(ハ) 被雇用者は(イ)で述べられている雇用者側による不正行為が行われた後、ただちに辞職した。

(2) A 氏の雇用契約書には、ボーナス・昇給、または「アンパオ」の支給が定められていない。

(3) 社員全員が所有する「社員の手引き」には、それらの手当ては各社員の雇用契約書上で定められていない限り、社員の勤務成績等から会社側が判断した上で支給されると明記されている。

(4) 会社の提示したタイムカードにより、A 氏が大幅な遅刻を繰り返していた証拠がある。

(5) 会社が A 氏に対して理不尽な態度・処置を取った証拠がない。

関連法:

1967年労使関係法 , s. 20

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